眼科用手術顕微鏡活用事例/白内障手術に占める割合が増えてきた乱視矯正のニーズ

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眼科用手術顕微鏡活用事例/白内障手術に占める割合が増えてきた乱視矯正のニーズ

「優れた顕微鏡画像クオリティ」「角膜前後面形状解析に基づく乱視軸、矯正軸の決定」-眼内レンズと乱視矯正の合理性を追求するサージャンが選ぶ、ライカ眼科用手術顕微鏡システム

インフィニティメディカルグループの武蔵野眼科( 東京都武蔵野市)を移転することになった時期に、ライカ営業の方が「眼科顕微鏡のとんでもない新製品が出た」と提案してきました。私は以前からライカ顕微鏡のファンではありましたが、顕微鏡の新規購入にあたっては、手術や診断の各器械からレンズ・消耗品まで、次々に新技術が出てきている昨今の状況を踏まえ、自らの嗜好を封印し、競合製品同士を厳しく比べ、将来に渡って長く使えるものを選ぶことにしました。特に、白内障手術に占める割合が増えてきた乱視矯正のニーズへの対応が、重要な要素の一つでした。

確かに「とんでもない顕微鏡」だと納得

Proveo 8 に、トーリックガイダンスシステムIOLコンパスを搭載、これに対する術前データの取得装置として、Oculus Keratograph 5Mと、既に保有していたTomey CASIAを組み合わせ、「白内障乱視矯正システム」として導入することとしました。

顕微鏡の見え方は、やはりライカが一番でした。ライカ顕微鏡は、伝統的に解像度が優れていますが、それに加えてFusionOpticsという技術のおかげで、焦点深度も従来製品と比べてずいぶん深くなったと感じます。徹照も、CoAx4という照明方式で強化されています。徹照が明るすぎるので、徹照照明の強度をわざわざ低めに設定変更してもらったくらいです。そうした良質な光学系の効果として、ごく低い倍率( 対物レンズは F 200mmを使用 )でも白内障手術ができます。低倍率にしたときのProveo 8の画角の広さは抜群です。アシスタントに、術野だけでなく、術者の器具の操作の仕方、手の動きまでを見せたいことがあります。Proveo 8は、それができる稀有な顕微鏡です。確かにProveo 8は、「とんでもない顕微鏡」だと納得しました。

これで、八王子 近藤眼科本院の「白内障乱視矯正システム」には、Proveo 8 中心に据えることが決定しました。

IOLガイダンスには、角膜前後面計測をベースにした軸を使いたい

従来は、白内障手術の際に乱視矯正の症例が入ると、一連の手術を行っている最中に手をおろして、一旦オペ室から出て、対象となる患者さんの目にマークを入れる作業が必要でした。開業医としては、こうしたワークフロー中断はできるだけ避けたいところでした。このステップは、どのメーカーのサージカルガイダンスでもクリアできます。ライカのIOLコンパスに関しては、いくつかの術前装置と組み合わせられますが、Oculus Keratograph 5Mにしました。ただ、基本的には、0°-180°のレジストレーションに使うのが主目的になっています。

本丸といえる乱視軸、矯正軸としては、Tomey CASIAの計測値を使います。この数値の入力は、スタッフによるマニュアルになりますが、それでも、「角膜前後面計測をベースにして決定した、自分としては最も信頼する軸データをガイダンスに使える」「術者は対象患者のアイマークのためにオペ室から出たり入ったりしなくてよい」という最重要の2点は満たしています。比較対象製品は、角膜前面の数十点のポイントを基にしたケラトメーター測定値をベースにして軸を提示しますが、私はやはり角膜前後面計測値にこだわりがあり、CASIAの値を使いたいと判断しました。

白内障乱視矯正の手段は、トーリックIOLだけではない。AKやLRIの有効活用がカギ

IOLコンパスのガイダンスツールのうち、私は、トーリックIOLの他にAKやLRIなどの乱視矯正角膜切開術も多用しています。

実は私は、白内障乱視矯正には、できるだけAKを使うようにしています。2.5Dの乱視を、AKによって0.5Dまで低減させたケースもあります。ご存知のとおり、保険適用になるトーリックIOLは飛び飛びの円柱度数で作られているという意味で、患者さんごとのフルカスタムではありません。また、トーリックIOLのコストや術後に発生する軸ズレも気になります。このようなことを踏まえて、トーリックIOLと乱視矯正角膜切開を選択あるいは併用するようにしています。この使い分けも、IOLコンパスを導入したことで、初めてスタンダードワークとして行えるようになりました。

眼科用手術顕微鏡
Proveo 8

前眼部・後眼部を問わず、手術の全過程にわたって安定したレッドリフレックスと鮮明な組織像を提供する「Proveo 8」。高解像度と深い焦点深度をあわせもつライカ独自の光学設計で、ディテールまで細やかに観察。必要に応じて360°全方向からセットすることができる、広角観察システム(OCULUS社 BIOM 5)を併用することで、硝子体手術中に非接触で眼底を広範囲に観察することも可能。新たに、BIOM 連動フォーカス機能が追加されたことにより、眼球と顕微鏡の距離を一定に維持することができるようになりました。手術を中断することなく眼底を観察できるので、ワークフローがより快適に。

眼科用手術顕微鏡 Proveo 8

医療法人社団インフィニティメディカル理事長
近藤 義之先生

1981年 杏林大学医学部卒業。 1984年 虎の門病院 眼科勤務を経て、1993年 近藤眼科台町クリニック開設し開業の年に、八王子で初めての本格的な日帰り白内障手術をスタート。2000年 医療法人社団インフィニティメディカル設立 理事長 に就任。現在、4クリニックを運営し、2か所で白内障手術を実施。2017年現在、20,000件を超える白内障手術の実績を積み上げる。

医療法人社団インフィニティメディカル理事長 近藤 義之先生
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