◇演題①概要◇
自発神経活動は神経回路形成に重要な役割を果たしますが、どのような活動パターンが神経回路形成に関わるかは未だ不明な点が多くあります。生後1週齢の体性感覚野バレル領域第4層において、有棘星状細胞(SS細胞)は個々のヒゲからの情報を受けるバレル構造の内部に樹状突起を伸長します。2光子顕微鏡タイムラプスイメージングによって樹状突起伸長と神経活動パターンの相関を解析したところ、特定の活動パターンをもつ神経細胞群において、樹状突起伸縮の安定化が促進する傾向が得られました。これは、大脳皮質の神経回路形成に適切な神経活動パターンが関わる事を示唆します。本セミナーでは、水野先生の本研究について、詳しくご講演いただきます。