ミクロの世界を観察する全ての顕微鏡ユーザーへ – 写真家ハービー・山口がライカの顕微鏡に出会う(2)
顕微鏡・カメラに共通する「好奇心」と「夢」
ドイツのライツ、ユング、イギリスのケンブリッジ、スイスのウイルド、ケルン、オーストリアのライヘルト、さらにアメリカのバッファローという欧米のトップメーカー7社が結集し、 世界最大の精密光学企業グループ、ライカマイクロシステムズが誕生しました。
初めて顕微鏡をこの世に送り出して以来ずっと、顕微鏡のライカは、ミクロの世界を観察する全ての顕微鏡ユーザーのために、最先端技術を搭載した高性能顕微鏡の開発に挑戦し続けています。
顕微鏡レンズの技術を応用して小型カメラを開発したライツ社(ライカの当時の社名)の光学技術者オスカー・バルナックもまた、好奇心に掻き立てられて新しい技術を開発するまでに至った技術者の一人です。写真の愛好家で、特に山岳写真の撮影に熱中していたバルナックは、体が弱く大型のビューカメラを持ち運ぶのに大変苦労していたにも関わらず、趣味の写真撮影を諦めることができずに、とうとう自身で小型カメラを開発してしまったんだそうです。
「好奇心」と「夢」を忘れずに、ライカカメラとライカマイクロシステムズは、カメラ・顕微鏡業界で、それぞれ別の企業として、「ライカ」に脈々と受け継がれてきた「世界最高品質レンズ」へのこだわりを守り続けています。
ライカカメラが世界で最も有名なカメラブランドであることはもちろん、ライカの顕微鏡もまた、世界中の教育現場、医療・ライフサイエンス・マテリアルサイエンス研究、外科手術、製造業、そして科学捜査など、さまざまな分野で愛用されています。ライカの電子顕微鏡用試料作製装置もまた、ライフサイエンス、生産・製造業の両分野で広く使用されています。
この度は、ライカカメラ愛好家で、2014年にライカカメラが開催したライカ0型カメラの100周年写真展 “Eyes Wide Open! 100Years of Leica Photography” の際には、ライカが選んだ写真家140名/作品500点に選出された経歴を持つ、ハービー・山口さんに、「ライカ」への想いを語っていただきました。
ハービー・山口 プロフィール
http://www.herbie-yamaguchi.com/
1950年、東京都出身。中学2年生で写真部に入る。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。 一時期、劇団に所属し役者をする一方、折からのパンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇し、デビュー前のボーイ・ジョージとルームシェアをするなど、ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験する。そうした中で撮影された、生きたロンドンの写真が高く評価された。 帰国後も福山雅治など、国内アーティストとのコラボレーションをしながら、常に市井の人々にカメラを向け続けている。 その優しく清楚な作風を好むファンは多く、「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになる様な写真を撮りたい」というテーマは、中学時代から現在に至るまでぶれることなく現在も進行中である。
(HERBIE YAMAGUCHI OFFICIAL WEBSITEより引用)
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