■概要■
痒みはアトピー性皮膚炎の最も辛い症状の一つと言われており、引っ掻きによる炎症増悪にもつながることが知られています。そして、近年の研究によって、マウスやヒトにおいては、痒みは3つか4つのタイプの皮膚感覚神経によって誘導されることが示唆されています。本セミナーでは、これらのタイプの感覚神経のイメージングや機能操作を用いた解析を、アトピー性皮膚炎モデルマウスにおいて行っている岡田峰陽先生をお招きし、病態形成の進行段階に応じた異なるタイプの感覚神経の痒みの誘導についてお話しいただきます。また、ライカからは、困難だった不定形ながん細胞や免疫細胞の形態も精密に認識し、多様な計算パラメーターにより種々の免疫細胞のクラス分類、比較を容易にする、人工知能に支援されたAiviaについてご紹介します。