テクニカルノート
生物顕微鏡
蛍光顕微鏡
THUNDER テクニカルノート vol.1 「 ー THUNDER ー その真の仕組みとは?」
リアルタイムに蛍光画像からボケを取り除く、革新的な最新技術を搭載した THUNDER イメージャー。その仕組みと詳細を解説したテクニカルノートです。 THUNDERはコンピュテーショナル・クリアリングシステムとデコンボリューションからなります。コンピュテーショナル・クリアリングシステムはLeica独自のアルゴリズムにより、顕微鏡が検出したすべての情報の中から重要なシグナルと不要な蛍光ボケを瞬時に分離・除去する技術です。複雑な挙動を示す生体サンプルの蛍光ボケさえも、正確かつリアルタイムに分離・除去することが可能です。 デコンボリューションなどのソフトウェア処理よりもアーティファクトが出にくい、また、一般的な倒立蛍光顕微鏡や正立蛍光顕微鏡、蛍光実体顕微鏡を用いて画像を取得するため、モーションアーティファクトや光ダメージ、さらにサンプルの厚さに制限があるといった制約を受けることもありません。 このテクニカルノートでは、コンピュテーショナル・クリアリングシステムが、どのように蛍光画像のボケだけを正確に分離するのか、その技術的背景について解説しています。
- 導入
- 取得シグナルからout-of-focusシグナルを分離する方法は?
- 情報抽出:Adaptive Deconvolution法
- コンピュテーショナル・クリアリング (CC) されたデータは定量可能か?
- THUNDERシステムはサンプルのどれくらい深くまでイメージングできるか?
- THUNDERシステムによる解像度の改善