- 次回開催日程
次回は2018年春頃の開催を予定しております。どうぞお見逃しなく!
ライカマイクロシステムズは、クライオ電子顕微鏡(クライオ電顕)のための氷包埋法を用いた試料作製ワークショップを定期開催しています。
クライオ電子顕微鏡法の開発者がノーベル化学賞を受賞!
クライオ電子顕微鏡法をわかりやすく解説した特設ページを開設しました。
- セミナー概要
燃料電池触媒インクのCryo-TEM像
Shinichi Takahashi, et al.
Electrochimica Acta 224 (2017) 178-185
タンパク質分子GroELの氷包埋像
Yuri Nishino, et al.
Journal of Electron Microscopy 56 (1997) 93-101 本トレーニングは、氷包埋法による試料作製から、クライオ電子顕微鏡(Cryo-TEM)を用いた画像取得までの実践的なトレーニングを行います。
現在、生体試料(細胞、タンパク質)や、流体試料(エマルジョン、インク)などの含水試料を、一切の化学固定を行わず、水を含んだ元の状態まま観察できる非常に有用な手法として、クライオ電子顕微鏡法が注目されています。しかし、非晶質の氷の薄い膜内に試料を包埋する(これを氷包埋という)実験操作や、凍結試料をクライオ電子顕微鏡で観察する実験操作については、それぞれの研究室ごとに伝統的に継承されてきた秘伝・ノウハウがあり、これを知らなければ“まともな”クライオ観察はできません。極低温電子顕微鏡
液体ヘリウム冷却ステージ搭載
エネルギーフィルター付き
300kV FEGそこで、今回のトレーニングでは、急速凍結装置(Leica EM GP)を用いた氷包埋試料の作製と、汎用の透過型電子顕微鏡(JEM2100)にサイドエントリー型クライオホルダー(GATAN Cryo Holder 914)を組み合わせた、最もポピュラーなクライオ電子顕微鏡(Cryo-TEM)観察のトレーニングを行います。また、トレーニング最終日には、参加者の持込試料を用いたプレリミナリーなCryo-TEM観察を行います。さらに、電子線照射によるダメージを受けやすい凍結試料の観察に、絶対的な偉力を発揮する液体ヘリウム冷却ステージを搭載した透過型電子顕微鏡による極低温下(-269℃)での観察も試みます。生物系、材料系を問わず、含水試料の凍結技法(氷包埋法)と、クライオ電子顕微鏡(Cryo-TEM)を用いた観察手法に興味をお持ちの方の受講をお待ちしております。
なお、Cryo-TEMによる画像取得後の単粒子解析に関わる画像解析に関して、本ワークショップの連携企画として、6月2日(金)~3日(土)に 「最先端の構造生命科学講座:単粒子解析ワークショップ2017-Relion2を理解しよう:実践と理論 基礎編-」が開催されます。両ワークショップに参加することで、クライオ電子顕微鏡法(凍結試料調製(氷包埋法)、Cryo-TEM画像取得、 画像解析といった一連の実験)の全般について学ぶことができます。
- 日程
2017年(平成29年)6月6日(火)~ 8日(木)
- スケジュール
ワークショップは2日間、トレーニングは3日間のコースとなっています。
※最終日までご参加の場合は、参加費がかかります
※お申し込みの際は、備考欄に参加日をご明記くださいワークショップ&トレーニング
● 6月6日(火)
午前:急速凍結(氷包埋法)の講義
午後:Leica EM GPを使った急速凍結(氷包埋)のデモ実験● 6月7日(水)
午前:Cryo-TEMの講義
午後:Cryo-TEMデモ実験(JEM2100+CryoHolder914トレーニングのみ
● 6月8日(木)
持込試料の急速凍結とCryo-TEM観察
(JEM2100+CryoHolder914、極低温TEM:JEM3000EFC)
- 場所
理化学研究所 放射光科学総合研究センター RSC-兵庫県立大学リーディングプログラムセンター
- 定員
10名
- 受講対象
電子顕微鏡の凍結技法に興味をお持ちの方
電子顕微鏡のご使用経験があり、スキルアップを目指している方
- 参加費
ワークショップは2日間、トレーニングは3日間のコースとなっています。
トレーニング参加費用: 30,000円(宿泊費・食事代等は含みません)
※ 学生等で指導教員から公費援助が得られないなど、経費負担が困難な場合は免除を希望できます。
その場合、参加費免除希望の旨と理由を、Webサイト申込時に備考欄にご記載下さい。
※お申し込みの際は、備考欄に参加日をご明記ください
- 主催
新学術領域研究学術研究支援基盤形成先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS)
兵庫県立大学大学院生命理学研究科
ライカマイクロシステムズ(株)
理化学研究所放射光科学総合研究センターRSC-兵庫県立大学リーディングプログラムセンター
日本顕微鏡学会生体解析分科会
- 講師
宮澤淳夫、西野有里 (兵庫県立大学大学院生命理学研究科)
伊藤喜子、石原あゆみ (ライカマイクロシステムズ(株) / 兵庫県立大学客員教員)
- 申し込み方法
下記、申し込みフォームより必要事項をご記入の上、お申し込みください。
※申し込みフォームでの〝支払方法″は〝会場支払″をお選びください。
※本トレーニングへの申込時には役職の明記をお願いします
※学生の場合は、役職欄に学年の記載をお願いします。
※お申し込みの際には、備考欄に下記3点についてご記入をお願いします。
・科研費情報(種目、課題名、研究期間、研究代表者)
(ポスドク、学生等の方は、指導教員の科研費情報をご記入下さい。)
・学生等で参加費免除を希望する場合、その理由
・持込試料を希望の場合、試料についての詳しい情報
・参加日
- 申込締切日
2017年(平成29年)6月2日(金)
- アクセス
理化学研究所 放射光科学総合研究センター(SPring-8)
http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/access_chart
※開催場所のRSC-兵庫県立大学リーディングプログラムセンターは、理化学研究所放射光科学総合研究センター内にあります。近隣に兵庫県立大学理学部、CAST(兵庫県立先端科学技術支援センター)などの研究施設がありますが、お間違えのないようご注意下さい。
※姫路駅、相生駅からSPring-8行のバスがあります。
・JR山陽線/山陽新幹線・相生駅よりウエスト神姫バスにて40分
・JR山陽線/山陽新幹線・姫路駅より神姫バスにて70分
※バス時刻表:http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/access/bus_schedule
- その他
定員になり次第、締め切りとなりますのでご了承ください。
ワークショップの様子を撮影することがございます。予めご了承ください。
- お申し込み
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受付状況 日時 定員 参加費 お支払い
方法受付終了 ABiS電子顕微鏡トレーニング クライオ試料作製・観察
2017年06月06日 (火) 10:30 - 2017年06月08日 (木) 17:3010 30000円 会場支払
- お問い合わせ
ご不明点などありましたら下記お問合せフォームにて必要事項をご記入の上お問い合わせ下さい。
※定員に達してしまった場合やご日程が合わない場合などの場合は、次回ワークショップ予定などご案内できることがございますので、併せてご連絡いただけば幸いです。
※定員に達した場合におきましても、若干名ご見学のみでのご参加が可能です。ご興味をお持ちの場合は下記e-mailアドレスまで「電子顕微鏡試料作製ワークショップ 見学希望」をご明記のうえご連絡ください。
lmc@leica-microsystems.co.jp