- 概要
フェルスター共鳴エネルギー移動(FRET)を使ったバイオセンサーが開発されて約四半世紀が過ぎた。様々なFRETバイオセンサーが開発され、カルシウムなどのイオン、ATPやcAMPなどの核酸、糖、脂質といった生体小分子の局所濃度が測定できるようになった。また、それ以上に多くのFRETバイオセンサーが分子活性に直結するタンパク質の構造変化を蛍光顕微鏡下に定量するために開発されている。しかし、その多くは開発者以外には使う人もなく埋もれていってしまう。その理由の一つはユーザーである生命科学者がその原理を十分には理解していないということが挙げられるが、もう一つには、開発者がそのメリットがどこにあるかをうまく宣伝できていないように思う。本セミナーでは、FRETバイオセンサーの作動原理と、そのメリットを最大限に生かした研究アプローチについて講演する。また、フェルスター共鳴エネルギー移動を定量的に測定する手法である蛍光寿命顕微鏡法の利点と限界についても述べたい。
Terai, K., A. Imanishi, C. Li, and M. Matsuda. Two decades of genetically encoded biosensors based on Förster resonance energy transfer. Cell Struct. Funct. 44:153-169, 2019.
- 日程
2021年10月19日(火)
16:00~16:45
- 参加方法 *本セミナーはオンライン開催です
イベント参加方法の詳細は、お申込み締め切り後に、メールにてご参加予定の皆さまへご案内させていただきます。
Zoomまたは、Microsoft Teamsによる開催を予定しています。
- 参加費
無料
- 定員
200名
- お申し込み
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定員になり次第締め切りとさせていただきます。
お申し込み締め切り
10月15日(金) 12:00受付状況 日時 定員 参加費 お支払い
方法受付終了 FRETバイオセンサーと蛍光寿命顕微鏡
2021年10月19日 (火) 16:00 - 16:45200名 無料