- 概要
本セミナーは、オンサイトおよびZoomウェビナーのハイブリッドにて開催いたします。
この申込ページは、Zoomウェビナー参加用です。オンサイト参加をご希望の方は、こちらから申込をお願いいたします。<オンサイト会場>
大阪大学 吹田キャンパス 生命機能研究科 生命システム棟2階 セミナー室 (アクセスマップはこちら)【開催趣旨】
これまで明らかにされていなかった形態形成の法則や仕組みが、昨今さまざまな研究によって解明されています。本セミナーでは、大阪大学大学院生命機能研究科 金子涼輔先生・黒田純平先生より、共焦点イメージングによって明らかになった最新の研究結果についてご講演いただきます。
【講師紹介】
大阪大学生命機能研究科 脳神経工学講座 心生物学研究室 准教授
金子 涼輔 先生ご研究内容▶ https://www.fbs.osaka-u.ac.jp/ja/research_group/detail/11
大阪大学生命機能研究科 時空間生物学講座 パターン形成研究室 助教
黒田 純平 先生ご研究内容▶ https://www.fbs.osaka-u.ac.jp/ja/research_group/detail/12
- プログラム
1. 脳や神経細胞の形態を制御するクラスター型プロトカドヘリン
講師:大阪大学生命機能研究科 脳神経工学講座 心生物学研究室 准教授 金子 涼輔 先生
多細胞生物は細胞の単なる集合体ではない。すなわち、細胞間の相互作用が適切に営まれてこそ、生物個体としての機能が充分に発揮される。脳に存在する多数の神経細胞(ヒト脳には約800億個、マウス脳には約7000万個)が魅せる美しい細胞配置や細胞形態はどのように形成されるのだろうか?私たちはその形成を担う候補メカニズムとして、多様化した細胞接着分子群クラスター型プロトカドヘリン(cPcdh)の相互作用に着目している。本発表では、STELLARIS 8等を用いて、脳におけるPcdhの発現様式や機能解明を目指して進めている研究の現状を紹介する。
2. 組織の形態形成を支えるコラーゲン線維の3Dイメージング
講師:大阪大学生命機能研究科 時空間生物学講座 パターン形成研究室 助教 黒田 純平 先生
動物の組織・器官の機能と物理特性は、コラーゲン線維の配向パターンに大きく依存します。例えば、腱ではコラーゲン線維が同じ方向に配列し束を形成することで、一方向に強い張力が生みだされます。また、身体の前後軸に対し平行に走るコラーゲン線維と、これに直交するように走るコラーゲン線維が脊索を覆うことで、脊索が直線性を維持するための剛性が生みだされます。これらの組織特有のコラーゲン線維の規則正しい配向が作られる仕組みを明らかにするためには、形態形成過程において組織内部に形成されるコラーゲン線維の動態を高解像で捉える必要があります。最近、私たちのグループは脊椎動物の身体を構成するコラーゲン線維を蛍光標識することができる新規の蛍光プローブを発見しました。この蛍光プローブを用いて、哺乳類(マウス)や魚類(ゼブラフィッシュ)などの組織の深部に配向するコラーゲン線維を三次元で、かつ高解像で観察することに成功しています。本セミナーでは、Leica STELLARISを使った最新のコラーゲン・イメージングについて紹介させていただきます。
3. 共焦点顕微鏡 STELLARIS により実現する時空間マルチモダリティイメージング
講師:ライカマイクロシステムズ 長利 卓
共焦点顕微鏡STELLARISは超高感度検出器HyDや超解像イメージングLIGHTNINGを標準搭載しており、簡単な設定で多色の超解像ライブイメージングなどができます。さらに蛍光寿命イメージングを搭載しているため、これまでの輝度イメージングとは異なる新しい情報が得られます。他にも多点タイリングや簡単に視野探しができるNavigator、最適な波長で励起できるWhite Light LaserなどSTELLARISの特徴的な機能についてご紹介いたします。
- 日程
2023年8月10日(木)16:00~17:00
- 参加費
無料
- 申込方法
※本申込ページはZoomウェビナー参加用です※
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https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_0919tHjKReuBX77wbz7FJA
- 申込締切
2023年8月9日(水)
- 定員
200名
- お申し込み
-
定員になり次第締め切りとさせていただきます。