最新クライオSEMシステムによる含水試料の観察とEDS分析を行う実践的なトレーニングを開催しました
通常の電子顕微鏡法では観察困難な生物組織・培養細胞、流体試料(エマルジョン、インク)などの含水試料も、水分等の溶媒を含んだ状態のまま非晶質凍結固定することによりクライオSEM法で観察できます。化学固定や脱水・乾燥などの試料作製の過程で失われてしまう可溶性物質も保持したまま観察できる、クライオSEM法を体験された皆様に、感想をお伺いしました! 2019年1月21日(月)・22日(火)に、株式会社カネカテクノリサーチ 大阪分析センターで開催されたクライオSEMワークショップ。今回のトレーニングでは、①浸漬凍結、②凍結割断/凍結切削、③クライオSEM観察、④EDSによる元素分析を、クライオSEMのための新型クライオトランスファーシステム(Leica EM VCT500)でリンクさせた初めての実習を行いました。さまざまなシステムと柔軟に連携し、非晶質凍結した試料を安全に輸送することができる便利なシステムです。 ワークショップの詳細はこちら ワークショップで観察した試料の一部をご紹介致します。下記の写真は、高圧凍結後、ACE600FF内にて凍結割断した未化学固定の酵母SEM像です。
– ご参加くださった皆様の声 –
- クライオ電子顕微鏡法
- 電顕用凍結試料作製装置
ライカ EM VCT500 真空クライオ・トランスファーシステムは、各種の装置とのリンクが可能です。クライオSEMをはじめとする真空系、また、グローブボックスなども接続できるため、大気非暴露の解析装置用に、コンタミフリーの理想的な前処理ソリューションシステムを構築できます。