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ライフサイエンス 2024.10.22

【2024.10.18.リリース】SpectraPlex搭載 次世代STELLARIS共焦点プラットフォーム

 

SpectraPlexで多様なスケールにおける3Dハイプレックス空間情報へのアクセスが可能に

 ライカマイクロシステムズは、次世代STELLARIS共焦点プラットフォームの画期的なイノベーションであるSpectraPlexを発表しました。SpectraPlexは、ライフサイエンス研究における3D空間表現型観察の新たなベンチマークとなります。

 近年、オミックス技術(ゲノミクス、トランスクリプトミクス、プロテオミクス、メタボロミクスなど)は、ライフサイエンス研究の中心的な役割を担っています。さまざまな生物学的構成要素間の時空間的関係を理解することは、健康状態と疾患状態の両方における生物学的機能の解明に不可欠となっています。

 ライカマイクロシステムズ ライフサイエンス アプライドソリューション事業部Vice PresidentのJames O´Brienは次のように述べています。「SpectraPlexは、複雑な病状を調査する際に、研究者がより空間分解能の高い3Dデータを取得できるように開発されました。これにより病態のより深い解析が可能になります。また、SpectraPlex を使用して取得したデータは、新しい細胞種の特定、細胞状態の識別、3D 空間における機能的関係のマッピングを推進し、病気の進行の理解と潜在的な治療ターゲットの特定に役立ちます。」

 完全に統合されたワークフローにより、SpectraPlex は科学者が適切な解像度で詳細な情報を 3D で取得することを可能にします。15 以上のマーカーを一度に取得でき、従来のマルチカラーイメージングを大幅に上回ります。さらに、SpectraPlexは実験系を設計し、最適な色素の組み合わせを探索して、ハイプレックスイメージング用のパネルを作成する、オフラインオプションも提供しています。パネルを定義するとリアルタイムで演算が実行され、シグナルノイズ比を最大化し、クロストークを最小化する顕微鏡撮影条件の設定がソフトウェアにより提案されます。経験豊富なユーザーは、サンプル固有の蛍光強度のばらつきに対応するために、これらの設定をさらに微調整することもできます。

 SpectraPlexでは、rawデータと対応したアンミキシング画像が自動的に取得され、さらなる解析と解釈を促進します。 15以上の蛍光標識がされた高解像度3Dデータを正確に解釈するため、ユーザーは、ライカマイクロシステムズの最先端AI画像解析ソフトウェアであるAiviaを用いることで、カスタマイズされたセグメンテーションと下流解析をおこなうことができます。

 

がん免疫研究における3Dハイプレックスイメージングの例。SpectraPlexとSTELLARISを使用して、15のマーカーで標識されたマウスモデルの膵臓腫瘍切片(1.8 x 0.8 mm)のオーバービュー画像を1回の撮影で画像化。
出典:3D high-multiplex imaging in cancer immunology. Kunz L., Speziale D., et al., Nat. Methods (2024).

 

SpectraPlexの詳細については、Leica Microsystemsのホームページをご覧ください。

Access 3D high-plex spatial information across scales | Leica Microsystems

 

ライフサイエンス研究における3D空間表現型観察の新たなベンチマーク
SpectraPlex

SpectraPlexは、空間生物学における3Dハイマルチプレックスイメージングのための包括的なソリューションです。パネル作成の簡素化、取得設定の自動化、高度なアンミキシングアルゴリズムによるデータ取得を可能にする効率的なワークフローを提供します。SpectraPlexを使用することで、スケールにわたってデータの品質と信頼性を確保でき、細胞の構造、相互作用、および空間表現型に関する新たな洞察を促進します。

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