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インダストリー 2019.09.10

顕微鏡下での作業に最適な疲れにくいカメラ付き実体顕微鏡を選ぼう

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顕微鏡を覗きながら長時間の作業を行うのは疲れる、と思いこんでいませんか。それ、実は顕微鏡が合っていないだけかもしれません。長時間の作業でも疲労を感じにくい顕微鏡選びのポイントをご紹介します。

 

快適な作業には広いスペースが必要

試料にきちんと焦点が合っている状態での、レンズの先端から試料までの距離を作動距離、またはワーキングディスタンスと呼びます。顕微鏡を覗きながら、試料を検査したり操作を行ったりする必要がある場合には、作動距離のわずかな差によって、作業の快適さが大きく変わるため、試料サイズや作業内容に合わせて、適切な作動距離を確保することのできる顕微鏡を選択することが大切です。

 

ピント合わせの回数は少ない方が集中力が続く

試料にピントを合わせる際に、一度にピントを合わせられる範囲のことを焦点深度と呼びます。凹凸の多い試料を扱う場合には、凸凹の手前側か奥側のどちらか一方だけにピントが合ってしまいがちなため、より広範囲にピントを合わせることが可能な、焦点深度の深い顕微鏡を使用するのがおすすめです。ピント合わせに手間取ることが無くなるため、作業の効率がアップします。

作業用実体顕微鏡 S9シリーズ
凹凸の手前にだけピントが合ってしまっている
作業用実体顕微鏡 S9シリーズ
全景から後景まで均一にピントが合っている

フュージョンオプティクス(*) が搭載されていない一般的な顕微鏡は、1枚目の写真のように、焦点深度が浅くなり試料の手前側1点だけにピントが合ってしまっていますが、フュージョンオプティクス(*) が搭載された実体顕微鏡では、2枚目の写真のように、視野全体に均一にピントが合い、シャープでキレのある立体感が得られています。 このように、焦点深度の深い実体顕微鏡には、凹凸のある試料でもピント合わせがしやすく、隅々までしっかりと観察することができるというメリットがあります。 一般的に解像度が高い顕微鏡ほど、焦点深度が浅くなってしまうという特徴がありますが、ライカでは、独自技術のフュージョンオプティクス(*) によって、焦点深度を保持したまま高解像度でクリアな見えを実現しています。

 

S9 シリーズが愛される理由

フュージョンオプティクス実体顕微鏡 S9 シリーズは、最大倍率 55x、ズーム比 9:1 と非常に高性能で、全体像の確認から細部の検査まで、あらゆる観察にスムーズに対応することができます。ピントを合わせたまま倍率を変更することができるので、片手操作も可能。人間工学に基づいて、眼精疲労や肩こりをできる限り軽減するようデザインされているのが人気の秘密です。 作業用実体顕微鏡 S9シリーズ 観察しながらピンセットなどの道具を用いた作業を行う時にも快適な広い作動距離(122mm)も魅力の一つです。視野範囲も広々の 37.6mm。大きな視野で広い範囲を一度で捉えることができるから、サンプルを何度も移動させる必要がありません。 価格は20万円台から。 観察専用タイプ、カメラ内蔵タイプ、カメラポート付きの3タイプからお選びいただけます。

 

グリノー実体顕微鏡
S9 シリーズ

優れた操作性で長時間の作業でも疲労を最小限に抑えてくれる実体顕微鏡。広範囲にピントを合わせることができるから、凹凸試料ピント合わせも難しくありません。キレのある立体感で、試料の凹凸もしっかり見ることができます。倍率変更時もピント合わせが不要、だから片手操作も楽々。人間工学に基づいてデザインされた使いやすい一台です。

作業用実体顕微鏡 S9シリーズ
実体顕微鏡向け
フュージョンオプティクス

フュージョンオプティクスは、解像度の高さと焦点深度の深さの両方を一台の顕微鏡で実現する、ライカ独自の技術です。解像度は高いほど試料の細部が良く見え、焦点深度は深いほどより広範囲に一度でピントを合わせることができますが、解像度と焦点深度は、お互いに反比例する性質があるため、通常の理論では、解像度が高く、同時に焦点深度も深い顕微鏡を開発することはできません。ライカは、人間の脳の特性を活かして、アイディアで理論の限界を超えました。それがフュージョンオプティクスです。

 

人間は、右目と左目のそれぞれから、お互いに少しづつ異なった景色を捉え、それを脳で一つの映像へと再構築することで空間を立体的に認識しています。この時、右目から捉えた情報と、左目から捉えた情報の差異が大きいほど、人間は立体感を知覚しやすくなるといった特徴があります。

 

このように、人間の脳にもともと備わっている、映像を再構築する能力を利用したのがフュージョンオプティクスです。フュージョンオプティクス搭載の実体顕微鏡では、一方の光路だけに絞りが入っており、開口数を絞って焦点深度の深い画が見えるようにしています。一方、もう一つの光路は開口数を上げて解像度に特化させています。右目と左目のそれぞれから、解像度と焦点深度の情報をバランス良く受け取り、脳で再構築された時にベストな画像が合成されるよう最適化することで、非常にシャープでクリアな見えが得られると同時に、立体感とキレのある像を観察することが可能になります。

 

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