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ライフサイエンス 2019.02.06

クライオSEMでの含水試料観察~トレーニング参加者の声~

最新クライオSEMシステムによる含水試料の観察とEDS分析を行う実践的なトレーニングを開催しました

通常の電子顕微鏡法では観察困難な生物組織・培養細胞、流体試料(エマルジョン、インク)などの含水試料も、水分等の溶媒を含んだ状態のまま非晶質凍結固定することによりクライオSEM法で観察できます。化学固定や脱水・乾燥などの試料作製の過程で失われてしまう可溶性物質も保持したまま観察できる、クライオSEM法を体験された皆様に、感想をお伺いしました! 2019年1月21日(月)・22日(火)に、株式会社カネカテクノリサーチ 大阪分析センターで開催されたクライオSEMワークショップ。今回のトレーニングでは、①浸漬凍結、②凍結割断/凍結切削、③クライオSEM観察、④EDSによる元素分析を、クライオSEMのための新型クライオトランスファーシステム(Leica EM VCT500)でリンクさせた初めての実習を行いました。さまざまなシステムと柔軟に連携し、非晶質凍結した試料を安全に輸送することができる便利なシステムです。 ワークショップの詳細はこちら ワークショップで観察した試料の一部をご紹介致します。下記の写真は、高圧凍結後、ACE600FF内にて凍結割断した未化学固定の酵母SEM像です。

Leica EM VCT500クライオステージ搭載走査型電子顕微鏡ZEISS EVO LS15 加速電圧: 2kV、倍率: 4,000倍

– ご参加くださった皆様の声 –

電顕トレーニング感想

今まで、マクロ情報から想像するしかなかった食品中の構造的特性を見える化してみたいと思っていました。構造情報を基に、製品開発の指標や品質管理に活用したい。電子顕微鏡の使用自体が初めてでしたが、一連の操作を見ることが出来て大きな収穫となりました。

電顕トレーニング感想

クライオSEM観察や試料の前処理方法の参考にさせていただきたく参加致しました。実際にクライオSEMを使用したり、エッチングもリアルに観ることができて期待以上でした。

電顕トレーニング感想

今後の創薬研究への応用方法について、ヒントを見つけたい、考えたいと思い、実際のクライオSEM技術を見学し、操作方法を学ぶために参加しました。とても分かりやすくご教授いただきましたので、非常に参考になったと共に、勉強不足を痛感致しました。

電顕トレーニング感想

クライオSEMに必要な機器や具体的手法、どんな画像が得られ、そこからどんな情報が得られるのかが知りたかったので参加しました。一連の実験フローを見ることができ、イメージがわきやすかったです。今後検討すべき内容が明確になりました。

電顕トレーニング感想

クライオSEM/TEMはまだ使用したことが無かったので、実物を見ながらサンプル調整方法について学びたいと思い、情報収集のために参加しました。初めてクライオ電子顕微鏡のワークフローを見て、どういうものか知ることができて良かった。自分達のサンプルでも試してみたいと思いました。

電顕トレーニング感想

粒度分布計や、一般的なTEMの前処理では判別できないような粒子の分散、凝集状態を観察することが出来るのではないかと思い参加しました。実際の手順や観察手法を見ることができて、どのような手段がどんなサンプルに適しているかを判断する手がかりとなり、勉強になりました。多くの意見を聞くことができ、分かりやすかった。


クライオ電子顕微鏡法
電顕用凍結試料作製装置

ライカ EM VCT500 真空クライオ・トランスファーシステムは、各種の装置とのリンクが可能です。クライオSEMをはじめとする真空系、また、グローブボックスなども接続できるため、大気非暴露の解析装置用に、コンタミフリーの理想的な前処理ソリューションシステムを構築できます。

クライオ電子顕微鏡 電顕用試料作製装置 凍結試料作製

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