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日本顕微鏡学会 生体解析分科会 in Bristol Univ. 参加レポート③
ライフサイエンス 2019.12.25

日本顕微鏡学会 生体解析分科会 in Bristol Univ. 参加レポート③

日本顕微鏡学会 生体解析分科会 ~Frontiers in Cellular, Viral and Molecular Microscopy with Cryo-specimen Preparation Techniques~

著者/世話人 伊藤喜子

目次

はじめに / ブリストルへの道のり / 国内メンバーによる分科会開催 / ブリストル大学・イメージング施設の見学 / シンポジウム / ポスターセッション / ポスター賞 / 歴史ある建物の、名物タワーツアーに参加 / 謝辞 : THANK YOU!

 

ポスターセッション

期待の若手の皆さんと、講演者・参加者の先生方との活発なディスカッションが行われました。

 

ポスター賞

ポスター賞を受賞した方々より、コメントをいただきました。

 

九州工業大学 情報工学研究院・物理情報工学研究系 安永研究室 修士課程 1年
中深迫 様

「この度は、ポスター賞を頂戴し光栄に思います。 拙い英語しか話せない中、研究に興味を持っていただき、熱心に聞いてくださった皆様には感謝してもしきれません。 また、分科会では日本だけでなく海外の多くの参加者の方々の研究活動の一端を知ることができ、自身の今後の研究活動への刺激となりました。分科会全体の雰囲気も柔らかく、プレッシャーを感じることなく話をすることができます。海外のハードルが高いと感じている学生の方々も、手軽に参加して情報交換できる場であると感じました。」

 

九州工業大学 情報工学研究院・物理情報工学研究系 教授
安永 卓生 先生

「初めての海外での英語での発表の中で,皆様に囲まれながら,情報交換をしていました。彼女にとっても非常によい機会になった上に,ポスター賞を頂く事になり,感謝に堪えません。」

 

産業技術総合研究所 産総研-東大オペランドOIL バイオ分子動態チーム
藤村 章子 様

腰の痛みを抱えながらのご参加だった 産総研 藤村さんより 「2019年の生体解析分科会は9月半ば快晴のブリストルで行われました。会場はブリストル大学のThe Wills Memorial Buildingで行われ100人ほどが出席していたように思います。分科会メンバー以外ブリストルの学生も多く熱心に講演を聞いていました。生体分子(細胞・タンパク質・ウイルス)の電子顕微鏡を用いた構造解析の発表が主でしたが、私のポスター発表はタンパク質の動態をx線の回折を用いて検出する目的で少し毛色が異なりました。伝えられるか不安でしたが賞をいただいたということは伝わったということだと思い安心しています。海外に行くと日本人はシャイだとよく言われます。今回もせっかくのブリストルでの発表でしたがなかなか交流をすることができず私の中での反省点でした。 分科会は若い研究者にとって海外で発表する貴重な場であると感じました。恐れずに何度もチャレンジできる場を用意していただくことは貴重でこれからも続けていけるように尽力していただけると嬉しいです。」

 

産業技術総合研究所 産総研-東大オペランドOIL バイオ分子動態チーム ラボチーム長
三尾 和弘 様

「蛋白質の内部分子運動を計測する研究をしています。実験も解析も手作り感満載ですが、それだけにうまく表現できた時の喜びはひとしおです。ご興味のある方、ぜひ一緒にテーマを立ち上げましょう。」 
また、その他にも沢山の若手の方にも積極的に参加いただきましたので、上記以外の若手メンバー、トップ2名の方からコメントいただきました。

 

京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 微細構造ウイルス学分野 修士課程2年
藤田 陽子 様

「私にとって初めての国際学会で、出発前から楽しみにしていました。ブリストルの街中にはどこか親近感のある風景もありましたが、大学構内の雰囲気は身近な大学と全く違っていて、最新鋭の美しい研究棟と伝統的な講義棟との共存が印象的でした。研究室ツアーでは、効率よく研究を進めるため、Facilityの分業体制が整っているなと感じました。また、著名な先生方の発表を通して、細胞生物学・ウイルス学的に興味深い知見から、最新の観察法、論文には載らないようなTipsまで、幅広く有意義な情報を得ることができました。今後も継続して海外分科会に参加できるよう、研究を頑張りたいと刺激になりました。分科会を運営してくださった先生方、ありがとうございました。」

 

京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 微細構造ウイルス学分野 教授
野田 岳志 先生

「一昨年にイギリス・レスターで開催された本分科会ではRichard Henderson博士にノーベル賞受賞のお知らせが入るという嬉しいハプニングがあり大いに盛り上がりましたが、本年度のブリストルの分科会では特にウイルスの構造解析に関して非常に質の高い講演が多く、ウイルス学を専門とする私も大いに刺激を受けました(本研究室のFBもご覧ください。https://www.facebook.com/NodaLab/)。本学会は比較的小規模でアットホームな雰囲気があり、初の国際学会参加だった当研究室の藤田さんもあまり緊張することなく、国内外の研究者と気軽に交流の輪を広げられたと思います。2年後のケンブリッジ(予定)での分科会にもぜひ学生さんを連れて参加したいと思います。」

 

株式会社システムインフロンティア 技術部
北原 卓弥 様

「社会人2年目にして初めての海外学会での発表となり不安を抱えながらの参加でしたが、色々な意味で知見を広げる良い機会とすることができました。歴史を感じる空気に満ちた街中にあるブリストル大学での研究施設見学を通して、様々な工夫を凝らしながら研究する姿勢は日本の研究者と変わらないと感じました。また、最大の懸案だったポスターセッションなどでの海外参加者との交流では、お互いに理解しようとしているなかでのコミュニケーションだったので、私の本来の英語力以上にディスカッションすることができたと思います。今回の会を企画・運営してくださった関係者の方々のご尽力によって、このような有意義な時間を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。」

 

株式会社システムインフロンティア President & CEO
古河 弘光 様

「生体解析分科会における海外学会との共催も 2010年 1月 北京(中国) からはじまり, 2012年 1月 シンガポール, 2013年 12月 マイアミ(USA), 2016年 1月 ウェッツラー, ウィーン(ドイツ, オーストリア), 2017年 10月 レスター(UK), 2019年 10月 ブリストル(UK), と六回を重ねるに至りました。 分科会とつながりのある研究者をたより、 学会、 大学、 研究所の御協力を頂き、毎回異なった趣向ながら、いずれも有意義な会として成功させてきました。 もちろん、これは、快く迎え入れてくださった海外組織の方々、そして、素晴らしい講演を頂いた研究者の皆様の賜であることは言うまでもありませんが、常任幹事の皆様(私も末席を汚しておりますが…)の人脈や業績そして多忙を押しての計らいに負ってきた面も少なくありません。ブリストルでの幹事会で 幹事の世代交代に関する話題ものぼりました。今後も本分科会の将来を見据え、緩やかに次世代に引き継ぎつつ、更なる発展を目指せればと思う次第です。」
古河さんには、今までの生体解析分科会で実施したグローバルでの活動を総括していただきました。ありがとうございます。 ④へ続く

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