マイクロスコープで治りにくい虫歯の原因を見極める
なかなか改善しない歯のトラブルを抱えた患者さんの多くが、マイクロスコープ治療のメリットを実感しているそうです。日本大学松戸歯学部付属病院 辻本 恭久先生にお話を伺いました。
マイクロスコープ歯科治療に対する意識が高まっている
5年ほど前から、日本顕微鏡歯科学会が認定歯科衛生士の資格制度を開始したことで、制度を使用して資格取得を目指す歯科衛生士が増えました。そういったことから、予防処置においても、顕微鏡を使うことで格段に精度があがるという認識が広まりつつあります。 肉眼で見る、またはルーペで拡大して処置をすることもできますが、動画で処置前の状況、例えば、歯頚部や歯肉縁下の歯石の状態をお見せしてから綺麗にクリーニングする、あるいは、歯の表面の術前・術後の違いをお見せするだけで、処置内容に対する患者さんの理解はものすごく深まります。それが、リピート来院にも繋がりますし、今、そういったことをきちんとやっていこう、という機運が非常に高まっています。歯科衛生士向けの本の中でも、マイクロスコープの活用に触れられる機会が出てくるなど、この5年でマイクロスコープ活用への意識が高まってきています。
マイクロスコープを使ってしっかり根管治療をすることが基本
自費で良い被せ物を入れたいといった場合には、事前にマイクロスコープを使った根管治療を受けてくださいと、ご案内されるケースもかなり増えてきました。
- 歯科用マイクロスコープ
- ライカ M320 F12
Leica M320 F12は、FullHDカメラ内蔵の歯科用マイクロスコープ。対物レンズマルチフォーカスは、作業長を 200mm から 300mm の広範囲でピント調整が可能。リモコンの簡単操作で、動画・静止画をSDカードに記録でき、再生も可能。HDMI コードで、ライブ映像をモニターへ出力することも出来ます。フロアスタンドタイプ、床固定タイプ、天井懸架タイプ、壁掛けタイプ、ユニットマウントタイプからお選びいただけます。
- 日本大学 松戸歯学部 診療教授
- 辻本 恭久先生
歯科医師・歯学博士 1983年:日本大学大学院松戸歯学研究科修了 1987年:米国 Forsyth Dental Center客員研究員 2006年:日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 助教授 2010年:同上 診療教授 2011年:日本顕微鏡歯科学会 会長 2015年:関東歯内療法学会 会長