顕微鏡の対物レンズには、レンズの性能を表す記号やカラーリング(色帯)が付けられています。今回は、この記号の意味やカラーの見方についてご紹介します。
対物レンズの記号・カラーリングの意味
対物レンズの記号やカラーリングの表示は、ISO 8578、JIS B 7252で規定されています。
記号
対物レンズの記号は、種類、倍率、開口数などのレンズ性能を表しています。
※1:詳細は「HCとHCX」をご覧ください。
※2:詳細は「今さら聞けない基礎知識 その1. 「アクロマート」「プラン」って何?」をご覧ください。
※3、※4:詳細は「今さら聞けない基礎知識 その2. 「同焦点距離」「機械筒長」って何?」をご覧ください。
カラーリング
対物レンズの先端部分に付いているカラーリングの色は、倍率や浸液を表しています。
HCとHCX
HCとHCXは、ライカ独自の光学設計です。
- HCとは、最適な観察像を得るために光学収差補正で互いに整合性が取られた光学部品を指します。
HCマークの光学部品同士で組み合わせます:HC対物レンズ + HC接眼レンズ + CマウントHC、等
HC System = Harmonic Compound System 「ハーモニック・コンパウンド・システム」 - HCXは、現在のHC顕微鏡にも、過去の顕微鏡にも使える対物レンズです。
過去の対物レンズ(デルタオプティクス1991年~1997年)と互換性のあるレンズです。