今回から4回にわたり、「ライカ共焦点顕微鏡に迫る」をテーマに、ブログをご案内いたします。ライカマイクロシステムズは「STELLARIS(ステラリス)」というシリーズの共焦点顕微鏡プラットフォームを提供しています。このブログではSTELLARISの機能とそれを実現するライカの先進技術をご紹介し、現在共焦点顕微鏡を利用されている方、今後導入を検討されている方、みなさまに「ライカ製品のここが違う」を知っていただきたいと思っています。
vol.1は、STELLARISの検出器についてのご案内です!
ライカ共焦点用Power HyD 検出器ファミリー
圧倒的な明るさ&高画質、サンプルにやさしい、超高感度・高耐久検出器
ライカ共焦点レーザー顕微鏡STELLARISは、検出器技術の限界に挑戦し、ライフサイエンス研究の限界を超えることを目指して設計されました。ライカ独自技術のPower HyD検出器ファミリーは、すべての研究者の共焦点アプリケーションに合わせて設計された3つの異なるタイプの検出器によって構成されています。
その中でもSTELLARISのイメージングコアとして新規に開発された、超高感度検出器 Power HyD ファミリー HyD Sは、MPPC*と呼ばれる光半導体素子を使用した、全く新しいタイプのSTELLARIS専用超高感度検出器です。微弱光検出はもちろん、高耐性を併せ持ち、超高感度検出器の使用範囲を拡大します。(*MPCC:Multi-Pixel Phot)
Power HyD S は、従来のマルチアルカリPMT*やGaAsP PMT*と比較して、青-緑の範囲で極めて高い感度を提供します。マルチアルカリPMT * 検出器の2 倍に相当する最大56%の光子検出効率(PDE)を実現しており、広く一般的に用いられるCFPやGFPといった蛍光プローブのイメージングに最適です。さらに、従来の超高感度検出器では検出が難しいとされた、720-850nmの近赤外波長領域においても、従来よりも高い検出能を有しています。(*PMT:光電子増倍管)
さらに、Power HyD Sは、アナログとフォトンカウンティングの両方の動作モードを備えており、幅広い共焦点アプリケーションに独自の柔軟性と汎用性をもたらします。アナログ検出では、最高のダイナミックレンジを実現し、フォトンカウントが高くても低くても、正確で定量性の高いデータを収集することが可能です。フォトンカウンティングモードに切り替えると、超低ダークノイズを実現し、微弱なシグナルにおいても高い感度で優れたSN比の高いイメージングを可能にします。
- 【ライカの超解像・共焦点顕微鏡が、特別パッケージ価格に!】
- 最高クラスの見え方を、超解像 共焦点レーザー顕微鏡 STELLARISで
- 圧倒的な明るさ&高画質、サンプルに優しいイメージングを可能にする、超高感度・高耐久検出器
- 誰でも どんなシーンでも使える超解像、多色・超広視野・ライブセル超解像 / 低倍率撮影時の高解像度化
- 直観操作・直観的GUI(グラフィックユーザーインターフェース)
- スピードを犠牲にしない移動平均・積算演算による画質向上